『銀座 小十』奥田 透氏監修の書籍『和の美 食の美 温故知新』第二弾発売!
2003年、東京の和食界にすい星のごとく現れた『銀座 小十』。店主・奥田 透さんの大胆な食材使い、五感を楽しませる華やかな仕立ては、多くの人を魅了しています。WA・TO・BIでも2022年の1年間、連載「『銀座 小十』のエスプリ」を展開。献立を組む考え方やレシピも公開いただき、好評を博しました。
かねてより皿の上だけでなく、日本料理の未来にも想いを馳せる奥田さん。2024年12月、書籍『和の美 食の美 温故知新』(誠文堂新光社)を監修、発行し「未来を創る 和食料理人」にフォーカス。2025年9月発行の第二弾では「今を輝く 気鋭の料理人」と題し、日本料理会を牽引する40代の料理人を中心に取り上げ、何を考え、何を目指しているかを紹介しています。
第一弾となる「未来を創る和食料理人」の「発刊宣言」に「日本料理の未来を創り出す『人』を生み出すために、和食を理解し愛する人々をどんどん増やすために、このたび、『和の美 食の美 温故知新』を立ち上げます」と書かれています。この書籍を通して奥田さんが伝えたいのは、日本の料理がいかに素晴らしいか、そして、多くの人に携わって欲しいということ。和食の過去、現在に思いを巡らせ、未来について考える——タイトルの通り「温故知新」によって和食の未来を切り拓く人が育ってほしいという想いが詰まっています。
第一弾「未来を創る 和食料理人」
第一弾の『和の美 食の美 温故知新-未来を創る和食料理人-』
第一弾のトップコーナーは、奥田さんと『日本料理 龍吟』山本征治さんとの対談「日本料理の食文化を守るために」。かつて修業先の先輩、後輩という関係から始まった互いの印象、お互いに刺激を受けている部分、日本料理の精神や目線の話などを展開。山本さんは巻頭インタビューにも登場し、次いで『鮨 さいとう』の齋藤孝司さんも言葉を寄せています。
「創刊記念座談会」は『日本橋蛎殻町 すぎた』杉田孝明さん、『てんぷら 前平』前平智一さんと奥田さんの3人が鮨、天ぷら、日本料理の未来を語る企画。同じ和食というジャンルながら、それぞれの特性やできることの可能性などを話し合いました。
その他、特集として「未来を創る料理人」や「日本の魅力再発見」を展開し、東京のフランス料理『エスキス』のリオネル・ベカ氏や日本茶の魅力を広げる『櫻井焙茶研究所』、料理人を支える和庖丁を作る『子の日』など、幅広いジャンルの方々に取材しています。
第二弾「今を輝く 気鋭の料理人」
第二弾の『和の美 食の美 温故知新-今を輝く 気鋭の料理人-』
第二弾の「今を輝く 気鋭の料理人」では、40代の料理人を中心に展開しています。
巻頭座談会の「日本の食文化の未来を語り合おう!」では、焼鳥『鳥しき』の池川義輝さん、鰻『和多遍』の渡部幸和さんと奥田さんが登場。それぞれ人気店の主たちが今まで辿ってきた意外な紆余曲折、焼鳥や鰻のこれからの可能性について大いに語り合っています。
特集「今を輝く気鋭の料理人」では、日本料理のほか、焼鳥や鰻、天ぷら、鮨、蕎麦の名手も登場。続く「日本料理を支える人々」特集では、今、注目の『ポンドギャラリー』池田裕一さんも登場。器のギャラリーのほか、料理店への人材紹介などを行う「食の人」の運営、デザイン、カメラマンなど、多彩な顔を持つ、池田さんの仕事内容やその想いを取り上げています。ほか、日本酒蔵元の座談会や、「酒販業界の風雲児」と呼ばれる和洋酒のセレクトショップ『いまでや』代表取締役の小倉秀一さんへのインタビューも。
2冊とも奥田さん渾身の作。今の和食界の動きや牽引する人を知り、その魅力を感じて、未来に繋げていく手がかりにしていただければ幸いです。
【書名】和の美 食の美 温故知新
【監修者】奥田 透
【体裁】B5判
【価格】「未来を創る 和食料理人」:3,800円+税 「今を輝く 気鋭の料理人」:4,300円+税
【問合せ】株式会社誠文堂新光社
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