『神楽坂 石かわ』×現代作家

×塩鶴るりこvol.1 変幻自在のバリエーション

妙趣ある唐津焼から磁器まで、とても一人の作品とは思えないほど、バラエティ豊かな作風。佐賀県伊万里市に窯を持つ塩鶴るりこさんの巧みな手法には驚くばかりです。何と言っても料理を盛り込みやすく、しかもリーズナブルなお値段なので、料理人に人気が高いと言います。『神楽坂 石かわ』の石川秀樹さんも、「安心感があるので、料理のインスピレーションが湧く」と絶賛。早速、石川さんの使い方を拝見します。

文:渡辺紀子 / 撮影:綿貫淳弥 / 編集:伊東由美子

料理を盛ってこそ華やぐ、風情豊かな絵唐津

塩鶴るりこさんは伊万里に登り窯を築いて30数年。主に、料理屋さん向けのうつわを作っている方です。展示会もめったに開かないため、一般の人にはあまり名前を知られていない作家さんです。

塩鶴さんのうつわとの出合いは、5年ほど前。当時、上目黒にあった『Pond Gallery(ポンドギャラリー)』(現在は銀座に移転)でした。絵唐津から磁器まで、驚くほど多彩な作風をお持ちで、一人の作家さんがお作りになっているとは思えないほどです。

ish0002-1a古唐津のような草文の絵唐津の皿。さりげなく、料理を引き立ててくれる。実は裏に3カ所足が付けられている。

絵唐津は16世紀から何百年も歴史を紡ぎ、今も好まれ続けているうつわですから、安心感がありますよね。クラシックで、しっとりと落ち着いた雰囲気。文様も黒や褐色で、草だったり木だったりをさらりと描いたものが多いんです。なので、僕なんか、作家さんの区別もつきにくいし、古いものと新しいものの区別もつきにくい。

塩鶴さんの絵唐津は、うつわだけを見ていると地味なのですが、料理を盛ると急に華やかになる。料理も映えるし、うつわも映える。使ってこそ、良さが分かるうつわだと思います。

ish0002-1bうつわの深い肌色に映える白いタレは、生ゴマを煎らずにミキサーにかけて裏漉しし、そうめんだしと合わせたもの。

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