大阪『お料理 山田』山田晃弘さんに聞く【5問5答】
2024年2月、北新地から西天満に移転・拡張オープンを果たした『お料理 山田』山田晃弘さん。尊敬する業界の先輩や、料理人として自分ができることなど、山田さんの生き様が窺える5つの質問にお答えいただきました。
文:船井香緒里 / 撮影:東谷幸一
重宝している調理道具は何ですか?
重宝しているといいますか、料理人が扱う道具の中で無くてはならないものの中の一つに庖丁があがると思います。
今まで様々な庖丁を使ってきましたが、大阪・堺にある『(株)中川打刃物』中川悟志さんの庖丁を愛用させて頂いております。中川さんは、堺刃物を若い世代で盛り上げていこうと奮闘されている職人です。30代という若さで伝統工芸士の認定を受けられました。
出会いはInstagramでした。 何度かやりとりしていくなか、「庖丁をブランドで決めるのではなく“人”で選んで欲しい」という中川さんの言葉に感銘を受けました。
この庖丁は、オーダーして約1年半待ち、先日納品していただいた「白二鋼水本焼切付 逆丁子波紋 270㎜」です。 切れ味に優れた白二鋼(高級炭素鋼)を、高度な技術を要する水焼入れ(水を使って急冷し、鋼を硬化させる伝統的な手法)で硬化させた本焼庖丁です。 明らかに食材の味が変わりますね。是非、皆さんにも体験していただきたいです。
「白二鋼水本焼切付 逆丁子波紋 270㎜」。波紋模様の美しさも『中川打刃物』ならでは。
この記事は会員限定記事です。
残り:1909文字/全文:2501文字
続きを読むには
無料で30日間お試し※
- 会員限定記事1,000本以上、動画50本以上が見放題
- ブックマーク・コメント機能が使える
- 確かな知識と経験を持つ布陣が指南役
- 調理科学、食材、器など専門性の高い分野もカバー
決済情報のご登録が必要です。初回ご登録の方に限ります。無料期間後は¥990(税込)/月。いつでもキャンセルできます。
フォローして最新情報をチェック!