調理スタッフは右より、煮方を務める坂東春樹さん、田中涼平さん、堀越優希さん、桑原汰知（たいち）さん、安達康次郎さん、下澤海里（かいり）さん、坂元悠馬さん、橋本來樹さん、松久岳衛（がくえい）さん。

焼き物と鉢物

佐々木：

焼き物はこの時季、美味くなる鰻を白焼きで出したい。その後の鉢物、何か意見ありますか。

坂東：

小鍋仕立ての伊勢海老と海老芋の含め煮はどうですか。
海老芋をグツグツ炊いたところに生の伊勢海老を入れてすぐ引き上げ、レアな状態で召し上がっていただく。だしは伊勢海老の頭からとって、ミソも加えて。スダチを添え、味変しながら食べていただけたらと思います。

堀越：

炊いた里芋の唐揚げにキノコのあんかけ。菊花と春菊を混ぜて、ほっこりと召し上がっていただけるような鉢物がいいかな、と。

佐々木：

確かに、いろんなキノコをたっぷり入れた鍋ええよな。ベースを何にするか。動物性のものも何か入れたいな。

田中：

鴨のつみれとか？

佐々木：

つみれええな。時季的に。

坂東：

サワラか…豚はどうですか。

佐々木：

サワラって火を入れたらカスカスになるやん。あと、キノコに合う肉は鶏やと思うわ。

もしくは…、あ！ この時季ってさ、クリームシチューのCM見たら美味しそうやなって思わん？ ホワイトソースの。それにキノコをたっぷり入れて、オーブンで焼くねん。
でもなんか気の利いたもんがなかったらウチらしくないよね。