【レシピ付き】京都『割烹 市川』のアジと小蕪の温かい南蛮漬け
揚げたてのアジのカリッと感と、味がよく染みた小蕪との温度や食感のコントラストがクセになるおいしさ。京都・間之町二条の『割烹 市川』店主の市川達也さんが今回教えてくれたのは、南蛮漬けのさりげない一工夫。前回に引き続いての、定番酒肴のアレンジ第2弾です。
文:川島美保 / 撮影:東谷幸一
品書きに並ぶその日の単品は、ザッと50品。鴨ロースや小芋の唐揚げ、鯛のアラ煮など、そのほとんどは馴染み深い定番のもの。その安定感と安心感こそが、『割烹 市川』の人気が衰えない理由のひとつだ。けれど、定番そのものばかりという訳でもない。今回紹介する南蛮漬けもそのひとつで、さりげないひと技が利いている。
揚げた小蕪をアクセントに
南蛮漬けの漬け地は、普通通り作り置く。その具材は玉ネギと彩りにニンジンと、ここまでは基本に忠実。そこに市川さんは「食感のコントラストになります」と初冬の頃なら揚げた小蕪を加える。
「揚げるといっても、本当に軽く火を通すだけで充分。瑞々しさと歯ごたえを生かしながら、味の含みをよくします」。1分も経たないうちに油から取り出し、熱いうちに南蛮地に浸けたら、仕込みは完了だ。
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