京都『飯田』の美学

長月は月見の風情で

「旧暦で秋は7月から9月。そのちょうど真ん中にあたる8月15日を中秋と位置づけ、その晩に昇る月を『中秋の名月』として愛で、月見をする。9月は、この失われつつある風情豊かな習わしを料理に映します」と、店主の飯田真一さん。新暦でいうと今年は9月21日の満月が中秋の名月です。月見の演出をテーマにご紹介する今回、最後の手作り和菓子に込められた『飯田』イズムにも注目を。

文:川島美保 / 撮影:岡森大輔

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