「祇園さゝ木」一門会、師弟セッション

【レシピ付き】Vol.5 前編 テーマは「焼き物」。弟子の挑戦は、ノドグロのだしを生かした炭火焼

日本屈指の人気割烹『祇園さゝ木』店主の佐々木 浩さんと、その薫陶を受けた一門会のメンバーによる、会席の品書きがテーマの師弟セッション。第5回目は、「椀物や造りと並んで、最も重要なポジション」と佐々木さんが語る「焼き物」です。師匠からのプレッシャーを受け、一門会の中では唯一、大阪で店を構え、孤軍奮闘する『老松 喜多川』店主の喜多川 達(とおる)さんが挑みます。盛夏の焼き物といえば…の定石を踏まず、あえてノドグロを選んだ、そのワケとは?

文:船井香緒里 / 撮影:高見尊裕
佐々木 浩さん(『祇園 さゝ木』店主)

1961年、奈良県生まれ。前衛的な味と軽妙な話術で場を盛り上げるカウンターの名手。1997年の開店以降、その独創性で脚光を浴び、2006年現在の地に移転してからはいよいよカリスマ性を発揮。個性豊かな料理人を育て、「一門会」は人気店主の集まりに。

喜多川 達さん(『老松 喜多川』店主)

1980年、大阪府生まれ。辻調理師専門学校卒業後、『船場𠮷兆』、『一汁二菜うえの』での修業を経て『祇園 さゝ木』の門をくぐる。その間、右手首の難病になり料理人人生をおびやかされるが、無事回復。当時、師匠だった佐々木さんに料理人、人間として大きな影響を受ける。その後、『一汁二菜うえの』で料理長を経て、2012年6月独立。「喜多川はお調子者。せやけど仕事は真面目にしよるから、これからも様々なアクシデントがあっても乗り越えられる」と佐々木さんからも太鼓判。

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