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【レシピ付き】真丈椀 Vol.1 京都『御所 岩さき』

筍がごろごろ入った大ぶりの真丈にウスイエンドウや車エビを合わせて、彩りも食感も豊かに。脇に添えているのは、生ワカメと表面を炙った鯛の白子です。「春の出合いを意識した、食べ応えある仕立てにしました」。京都『御所 岩さき』店主の岩崎義則さんが真丈椀の主役に選んだのは、今が旬の筍。筍の切り方に加え、全体の食感のバランスを考慮したすり身とつくね芋の配合や真丈を茹でるタイミングなど、さりげない工夫を随所に凝らしています。

文:川島美保 / 撮影:竹中稔彦

京都・御所南『御所 岩さき』岩崎義則さん作 
筍とウスイエンドウの真丈椀 鯛の白子添え

「春に欠かせない食材と言えば筍。定番の若竹煮や木ノ芽焼きもいいですが、真丈椀に仕立てることで、異なる趣を楽しんでいただけます」と岩崎さん。真丈を作るにあたって大切にしているのは、季節感に加え、味と食感のコントラストだと話す。

筍を生かす下味と切り方

筍をすりおろして真丈に混ぜ込む方法もあるが、色が悪くなり、食感も楽しめなくなる。岩崎さんが選んだのは、やや大きめの角切りにして混ぜ込むスタイルだ。

「筍の持ち味である香りや甘みを生かすために、下味は薄めに。魅力である食感を特に生かしたいので、存在感ある大きさに切ります」。下煮の味付けを控えめにする分、火を止めてから昆布とカツオ節を追い足して味を含ませ、きっちり旨みを底上げする。

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